2009年10月アーカイブ

海馬ガラス工房(仙台市太白区秋保町)の村山 愛 さんから、久しぶりのメールが届きました。

愛さんのご主人は工房主の村山耕二さん、愛さんの親父さんは仙台で活躍する畠山敏デザイン事務所の所長さんです。特にバウハウスを好み、芯の影響を受けて、広告デザインを中心に、生活、環境、アート・デザインまで広い範囲を視野に入れたホットで力強さを感じさせ、スタッフの皆様(愛さんの弟さんも営業担当で勤務)も素敵な方々ばかり、雰囲気の良い・生き生き事務所です。


mailto Date: 2009年10月29日 18:10:39:CET

佐藤達様

ご無沙汰しております。
晩翠画廊での主人の個展にお越しくださり、ありがとうございました。
貴重なお時間を頂戴し、ご感想をお聞かせくださったことを主人はとても喜んでいました。

そして父のラブコールにお答えいただき、感謝いたしております。

引く手数多の方を捕まえて、少々強引なお誘いをしようとしていた様子でしたので失礼があったのではないかと、娘として心配でした。
父の事務所に弟が入り落ち着いてきた時期でして、父自身には余裕ができ仕事以外のことを考える時間が出来てきた様子。
父の申し出のことは、あまりお気になさらないでくださいませ。

ずっとお礼を申し上げたかったのですがバタバタしていて遅くなってしまい恐縮です。
達さんのご活躍、ブログで拝見していて驚いてしまいます。
国境など感じられないほど、隣県に旅する感覚でお仕事されていて、私の憧れとしているところです。

私達は9月末にやっと夏休みを取ることができ日本のガラス界(民芸よりのスタジオガラス)をリードしていらした巨匠お二方を訪ね広島と岡山、山口を巡る旅をしました。
自分たちのスターと過ごす貴重な経験は心の栄養になりました。

最近は...主人の活動を、やっと、地元になじませることが出来るかもしれない、という段階にきました。
行政の仕組みにうまく乗せることが出来れば、来年から始動となるプロジェクトを準備しています。
世の中に必要とされている、と判断が下れば、主人の原動力に繋がってゆく期待感もあります。
達さんに次回お会いする時には、うれしい報告ができるように、サポートしてゆきたいと思っています。


長々となりましたが...
広島への8日間の旅で、子連れ(現3才・1才)海外も実現可能では?!と夢見てしまいました。
近年のうちにお尋ねできることを夢見て...がんばります。

達さんの更なるご活躍とご健康とご幸運を、はるばる仙台からお祈りいたしております。

村山 愛 

今日は、Del Arco Paris の François Patez 氏と、画家のMavropoulos 親子と昼食。
今年のDel Arco 出版社のクリスマス・カードは私の作品を使います。
シルクスクリーンのアトリエでの制作過程を見せて頂き、来月には完成予定(シルク印刷は完成、後は正方形の穴をあける作業のみ)です。
皆様にはメールで届けられるのではと楽しみにしています。

DelArco[1].jpgさてさて、私の不注意で、左手の親指の第一関節の所を上から深く切ってしまい、1ヶ月経っても力を入れたり曲げたりすると、つった感じで、未だ、指が気になり今でも包帯をしています。

一方、パリ第八大学での教え子で友人の画家仲間 Gael Bourmaud は自分のアトリエの2階の階段から足を滑らして転んだのは致し方ないのですが、転び具合が悪く腰の骨を打ち砕き病院に入院してしまいました。
手術後退院はしたものの未だ車椅子の生活、1ヶ月経っても未だ普通の仕事が出来ない状態、若いとは言え気になるモノです。

私は親指を切っただけで大変でしたが、彼は行動派だっただけに動けないのがショックの様子、彼の回復を祈っている所です。

パリの国際アート・フェアー FIAC と同時開催の Art Elysées の会場は、徒歩で3分くらいの距離で、会場を歩いて居る方が時間が掛かります。

FIACには私の個展を3度企画して頂いているNatalie Seroussi の画廊が毎年参加してます。
又、Art Elysées には、今年の夏休み前、初めて私の作品を取り扱い始めたGalerie DROUART も参加しており、その画廊はレアリテイー・ヌーヴェルの傾向の作品が専門で、幾何学構成的絵画が中心です。

会場には、大好きな Leppien , Arden- Quin氏など故人の作品も多いのですが、私の1972年制作の10号の作品(油絵=白に黒い直線の帯が描かれている作品)も陳列されていました(オープニング早々、作品も売れた様子)。

無事、展覧会が終了、今日はバルセロナから来た画家がアトリエに訪ねて来ます。
この時期は外国やフランスの画商、作家もパリに来るので楽しい時期でもあります。

又、ポンピードセンターではスラージュの大回顧展が始まり、来週には観に行こうと、芸術の秋はもう始まっています。

ArtElysees[1].jpg

ドイツでの野外立体作品の設置が完了し、作品空間は、芝とライトが整備されて完成です。

野外作品の御影石の設置完了、既に円錐型の小さな緑の山は出来上がっており、此れからは作品のライティングと、最後の仕上げ、庭に緑の芝を植える作業があります。

来春には、緑に包まれた芝の空間の中に作品がそそり立っていると思われます。

写真は庭に芝を植えた感じで緑を入れてみました。

HouseFritz[08].jpg

今回のドイツへの旅は、このブログ(今年の1月12日)で既に紹介していました、Sabine & Fritz 夫妻宅の玄関先に作品を設置する作業に立ち会う為です。

9月には既に作品を設置する基礎工事も図面通りに完了、作品を設置するのみです。

ドイツでの個展やグループ展等はこれ迄数多くの作品を発表していますが、野外作品の依頼は初めて、6月初めに石を捜しに仏・ブルターニューの石切り場に行き、その後作品制作完成迄、長い夏休みが入りましたが、10月12日に無事完成しました。
作品は約束の時間丁度(10月15日)、14時には作業が始められる様にフランスからの大きな運搬車は14時30分前に到着していました。

フランスのブルターニューから運搬車が届きました 10メーターの荷台から、作品をおろす作業です14時から17時過ぎ迄、作品設置作業。起重機で、0.5mmの誤差は眼に見えるモノで、やり直しも在り、周りも緊張します。
今回は現場で作品の向きの変更に時間を掛けました。
現場検証して図面と模型で作品自体は完成ですが、設置も重要です。

60 X 100 X 100cm の作品設置作業 360cmの御影石を荷台から降ろす作業全体の完成99%で作業が進められていますが、残りの1%で周りの環境の読みに変更が在ったり、実際に設置してから、変更したくなる所が発生するのが良く在る事。
再度、現場で納得する迄やりだすのがサトル流儀、今回は現代的な建築の在る玄関先の庭、周りの環境(坂道にそっている庭)で、作品の頭部・斜面に切って磨いた部分を西にするか東にするか時間が掛かりましたが、結局、最初の図面通りに北向きに決定、誤差も無く、無事に設置を終えてホットした所です。

この計画は5、6年前から話が在り、初め美術館のような建物の中庭に設置する計画から、今年の1月に外の玄関先の庭に設置と変更され、改めて模型や図面を作り直し、6月初めに石選びを始めた訳です。

設置完了!9月末と10月初めに作品最終チェック、2度の修正も在り予定より10日間近く遅れましたが、納得の行く作品が出来ました。

Paris Est (パリ東駅)発、9時9分発フランクフルト行きのTGV に乗り Saarbrücken(ザールブリュッケン) 迄約380Km (東京-仙台間か東京-名古屋間ぐらいでしょうか)、直通で1時間46分の道
のり、全車指定で日本の新幹線と同じく快適です。

違いは交通費、時間帯と曜日によって値段が異なリが生じ、行き木曜日で32ユーロー、帰りは土曜日で多少高くなり48ユーロー(但し、これは60歳以上の方に対して10%割引の値段)です。
と言っても、32ユーロー(約4000円)+48ユーロー(6000円)で合計80ユーロー、往復の値段で約10400円です(日本の新幹線の半額以下)。

バブル時代、日本の物価は世界一高い言われていました。
交通費が高いと言う事は輸送が高い、総ての生活費に大きな影響を与えますが、バブルがはじけて、不動産から新車まで物価が下がりました。給料は据え置き、ボーナスは少なく成る時代は今でも引きずっている現状で、JRの在来線や新幹線の値段の様に変わらないモノも在る、これって不公平、それって異文化とは違う感じ!
世界の情報が流れ込む我が日本で!
伝統を守り、新しい世界の再編成の国際社会に、未来を描ける日本の再構築を、チェンジを期待していま~す。

さてさて、車内は満席。
咳をしたり、鼻をかんだりする方も居ますが、マスク使用の方は誰も居ないと言う事も、衛生観念が違う生活文化の違い。
先月、Pau や Porto に旅しましたが、機内にも、空港内でもマスク姿の方にお会いした事が無い、パリの地下鉄でも駅の構内でも、日本とは違う雰囲気です。
勿論、新型(豚)インフルエンザの被害は危険と、フランスでもテレビ&ラジオ&新聞には報道され、エイズ撲滅に向かうコンドーム奨励の映像と共に、帰宅したら、うがい&手洗い、咳が続いたり熱が37度以上続いた場合は、すぐこちらの対策事務所(病院)に連絡する様にと、風邪の対策は毎日報道されています。

今日(10月15日)は朝日が輝いて最高の秋晴れです。
気温は急に下がり、寒さがやって来て、パリは5度。
Saarbrücken の朝は今年一番の冷え込みで零下1度だったとか・・・。
まだまだ温かい秋と思っていましたが、ここ一週間は寒くなりそうです。

パリ在住30年の版画家・阿部 彰 さん、落語好きで野球キチ、ヴァンセンヌの森では毎週日曜日、ソフトボールのチームを引っ張るスポーツマンです。
版画はビュランの技法を得意とする数少ない銅版画家で、3年ぶりにパリにて再会出来ました。

3年前、個展の準備で日本に滞在中、千葉駅のホームで脳内出血で倒られました。
駅職員の対応が早く、病院も近くで直ぐ救急車で運ばれて入院したものの、左半身が麻痺して大変と言うニュースがパリに伝わって来ました。

昨年の夏、大分元気になり、動ける様になったと言う事で、千葉駅で2年ぶりにお会いした時は、大分回復したと言いながらも、未だ左の手足が動きづらく、おしゃべりも元気な時と異なり意気消沈気味でした。

AkiraAbe[1].jpg本当に回復するのかと心配していましたが、あれから1年が過ぎた今日、阿部ちゃんとパリで再会し、彼の奇跡と言える程の回復と元気な姿に驚きました。
左手は上迄あげれて、左足の動きも嘘の様に普通に歩けるようになっていたのです。

千葉駅前の喫茶店と異なり、パリのコーヒーは一段と美味しい香りと味がしましたcafe

10月9日、Gérard Xuriguera 氏が企画する恒例の金曜日の昼食会は、ドラゴン通りのイタリア・レストランENZO で、13時から始まりました。
地下の丸いテーブルにコレクターや小説家、画家、彫刻家、写真家10数名が集まり、楽しい情報交換や最近話題になっている話等々、今日はミッテラン仏文化相の話で盛り上がりました。

彼の自叙伝風の著書「ふしだらな生活」(2005年出版)は、ここに来て急に売れ出し、20万部を突破するのではと言われる勢いの話題作、事実描写か純粋な小説かと意見が分かれています。
彼は、ミッテラン元大統領の甥で同性愛者として知られ、8日の仏テレビ番組に出演して、タイで同性 買春の事実を認めたが 「子ども相手はなかった 」 と発言、野党側は買春ツアーを正当化するものと批判、辞任要求に対して 「過ちはあったが、犯罪ではない」 、「買春ツアーや小児愛は非難する」 と反論した話などなど・・・。

さてさて、そんな話より、今日は、最高の日でした。
美術評論家のジェラール氏より以前からの約束と、貴重なオリジナル本をプレゼントして頂きました。
大好きな画家は一杯いますが、1930年、パリで初めてヨーロッパ幾何学構成主義絵画の作家達を集めた 『 Cercle et Carré 』 展を二人で企画した Michel Seuphor 氏と J.Torres-Garcia 氏は格別です。
その、Torres-Garcia 氏の Raison et Nature と言うタイトルの理論を書いた本をプレゼントして頂きました。
その本の表紙は版画でオリジナルもの(中身の45枚は、テキストと同様、ペンで描かれた絵も在り、正にオリジナル作品)で、パリのIMAN出版社より1932年に出版された手作りの最高級の宝物です。
  Torres-Garcia[3].jpg      Torres-Garcia[2].jpg      Torres-Garcia[1].jpg
Torres-Garcia氏は、パリに滞在してその後、アルゼンチンに帰り、南米の作家達に大きな影響を与えた事でも知られています。
特に、北ヨーロッパ生まれの理性的な冷たい幾何学構成絵画と言われる傾向の中で、温かい柔らかい素朴な作品を世に残しています。

日本から戻り、2週間内にピレネー山脈に近い、パリから南南西のOloron に行き、その後、ポルトガルのCarrazeda と飛行機で飛び回りましたが、9月30日は、車で約700キロ、今、制作中のブルターニューの石の工場に行って来ました。

Bretagne[04].jpgBretagne[03].jpgドイツのコレクター宅に納める野外立体作品の最終点検、未だ、修正箇所が在り、工場での完成迄は、後一週間はかかりそうです。
予定では10月15日辺りに作品を輸送、その日に設置と言う計画で進めています。
基礎工事は建築家のmarcel 氏が担当して既に出来上がっていると連絡が入っています。

Bretagne[05].jpg Bretagne[06].jpg久しぶりのブルターニューの旅は、朝方は霧と靄で視界が厳しい状態で運転がきつかったですが、工場に着く頃は晴れて太陽が出て快適でした。

高速道路は130キロ以内、つい昔の感じでオーバーしそうですが、最近は厳しい速度制限でレーザー高速測定器が至る所に在るので大変です。
昔は200キロで飛ばしていたのが嘘の様です(ドイツは別ですが)。

カレンダー

アーカイブ

Satoru Sato

サトル・サトウ
画家・造形作家
パリに滞在して40年、
画家・環境造形作家として、
アートに専念しています。

Satoru Sato Art Museum

Counter

Total  : 
Today    : 
Yesterday: 


QR Code







このアーカイブについて

このページには、2009年10月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年9月です。

次のアーカイブは2009年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。