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佐沼高等学校時代の数学教師で、美術部の副担任でもありました、恩師・吉田昌弘先生とのメール交換の内容を掲載いたします。
吉田先生 今もパリにおられると思いますが、お元気のことと思います。先日1月31日に登米、石巻地方に大雪が降りました。25~6cmだったと思います。
気仙沼、前谷地間の気仙沼線の列車は柳津で1時間ほど雪でストップしたそうです、珍しいですね。ここ2~3日は暖かい日が続いています。今日14日は春のような陽気です。テレビでは静岡が25度、東京が19.9度。東京以南は20度を越えているようです。
サトル 吉田先生とメールで絵画の話が出来るとは、嬉しいですね!元々、先生は、美術部の副担任でしたから当たり前と言えば、当たり前ですが。
時々、同期の数学が好きだった青島は、相変わらずで、私の模型図面を見たりして図面や数学の話に花を咲かせています。
私の場合は、数学を説くとか、研究するとか、専門的に数学は学んでいませんが、作品の構成に確実に数字を使っていま~す
吉田先生 ところで大学で幾何学構成絵画等を講義されていたとのことですが、この前のメールで
黄金分割や
ルート2の比率についての事が書いてありましたね。
サトル パリ大学に毎週、16年間通い、石森弁のフランス語で授業を、学生と楽しく付き合いました。初めは、幾何学構成絵画が中心でしたが、途中、日本現代美術も紹介しながら、後半は環境造形アートの授業でした。
幾何学構成絵画は、正に、幾何学ですから、丸、三角、四角、直線が中心で、その構成=バランスを考えて行くと、心地よい比例と言う空間が生み出される訳です。
ヨーロッパに黄金比例で作られている建築や絵画を学び、日本建築の
法隆寺はじめ、寺院、仏閣から茶室や茶箱の比例までがルート2の基本から構築されている事も学びました。
ヨーロッパの空間比例と近いとはいえ、それとは異なる比例空間が中国で生まれ、日本に導入されてより日本的に完成した比例の素晴らしさの発見、その頃から私のルート2の絵画が始まり、立体作品も数字の遊びで、今日まで継続されています。
日本の寺院、仏閣の空間配置が私に教えてくれたモノです。
吉田先生 黄金分割は美術の世界や自然界、生物界にも現れてくる不思議な値のようですね。
サトル その様に思われます。宇宙空間は、正に、黄金比例が生命体の基本数学となるのではと思います。私は数学の事は解りませんが、古代ギリシャのピタゴラス派の数論、中世のレ

オナルド・フイボナッチの級数、フラ・ルカ・パッチヨーリの神的比例等をひも解いた訳ではありませんが、ルネサンスのイタリア画家達は多いに研究した様です。
ピラミッドの構成は数字と天体、宇宙があの空間を作り出した様に、神業です。しかし、人間が築いた事には間違いありません。
数学の魅力は、私の場合、数学の中での数字より、数学の外に在る空間との関わりに魅力を感じ、何かを構築したいと遊んでいま~す。
吉田先生 このゴールデンナンバーは(-1+ルート5)/2、(1+ルート5)/2のどちらでもいいですが、無理数ですね。無理数は無限にありますが、この黄金比は有理数で一番近似されにくい無理数なんだそです。
例えば円周率のπは22/7などとなりますが、黄金比は簡単ではないんだそうです。
サトル キチンとした結果を、結論を出したい欲望があるのでしょうが、キチンとした数字が出ない所に、素晴らしさがあると思います。それは芸術の世界と同様に思われますし、そこに数字のドラマが生まれる訳ですね。
吉田先生 先日は「黄金分割」という本を買って来ました。読むと面白いです。ドイツの数学者が書いたものでその訳本です。
数学的なことから美術、建築、音楽等との関連まで書いてありましたが、まだ最後までは読んでおりません。黄金分割用のコンパスもあるんですね。驚きました。
サトル 音楽の旋律も、数学的な関連性が在る事は確かと言われています。
空間比例が在る訳ですから、ルート2の空間、日本に " 間 " と言う言葉がありますが、MAですね。間は、非常に日本的な空間解釈で、ヨーロッパ文化に存在しないモノ(空間意識)と思われますが、間の空間は音楽の中にも存在していますよね。
吉田先生 多分大学でも黄金分割等については講義していて詳しいと思います。
サトル 全然、私は絵画から入っていますので・・・。
でも、そんな魅力ある数字の遊びも、たまたま、パリに来て知りました。
高校時代に吉田先生から数学の楽しさを聞いていたら、もっと、早く楽しめたかも!楽しいぞーッて!楽しさを分け与えて下されば良かったのです。高校時代は、只、描いていましたから、無知も良い所でしたが、そんな時期もあったから、今日があると思います。
吉田先生 達君の話しに啓発されて私は当分、黄金比にはまってしまいそうです。いやもうかなりもぐりこみました。そのうちルート2の比のものも読んで見ます。
美術関係の所を読んで面白い所が出てきたら貴君に尋ねてみます。不思議な数ですね。
サトル 絵画や立体作品のバランスは、人体と同じ、バランスある空間が安らぎを与える。経済も政治も環境も地政学も総てバランス、それを、解りやすく表現出来るのが芸術だと思います。
宇宙と自然と生物体に繋がりが在れば生きた数学、生活に必要な数字の遊びに戯れる事が出来ると思います。
次回は、無理数の話を、是非、聞かせて下さい、楽しみにしています。
時には、サトル・ミュージアムのホームページも見て下さ~い。
ホデナス・サトル君より