2009年2月アーカイブ

-ツワモノの後輩、菊池 薫君からのメールです。

mail 「 ブログ拝見! 懐かしい、数学の吉田先生ですね! 」

良い先生でした!! 幾何が大好きな先生で、佐沼の中では大変レベルの高い数学の先生だったですね。1年の時には、幾何で満点をもらった事もありましたが、何しろデギツコ薫ですから、後半はもっぱら、タバコをもらっていました。
確か奥さんは1年下の方(18回卒)では??
お元気でおられるんですねえ、勿論、小生のことなど覚えておられないと思いますが。
高校時代の先生や先輩、後輩のことを聞けることは良い事ですね。

先日の高洋先生を偲ぶ会の折には、ラグビー部の後輩が大活躍していることで盛り上がりました。
トップリーグと言う最高レベルのリーグから昨年落ちたリコーと言う会社が有ります。
ラグビーの世界では、名門チームですが、そこに佐沼高校出身の小松大祐さんという人がいます。24歳。一昨年、入社以来、レギュラーで活躍、来年はトップリーグに復活。
Daisuke Komatsu今、日本選手権をやっていますが、そこで15日、強いNECを破りました。
その試合では、大々活躍! 逆転のトライを決めて感動的でした。4強に残り先週の準決勝では、残念ながらサンヨーに敗れましたが、田舎のラグビー関係者も大喜びとのことです。23日にはNHKで生中継が有りましたから。
28日には恒例になっていますが、17回の面々でラグビー日本選手権を観戦し、又、盛り上がります。

達先輩のHP、ブログも新しくなり素晴らしいですね! こちらも感動的ですらあります。時々、覗かせていただきます。また、忘れられない頃にメールさせていただきます。
どうぞご自愛の上ご活躍のほど。

            デギツコ 薫 でした。


サトル評  :大学時代に山男(ヒマラヤ登山)に変身、チベットやネパールに長期滞在していたツワモノ、現在はガンガン働く優秀な企業マン、ラグビー・キチの一人。佐沼高等学校17回生卒、昨年の5月、母校の開校記念講演で見事なスピーチをした菊地 薫 君です。

昨年亡くなった故イブ・サンローラン氏(ファッション・デザイナー)の遺品オークションが23日夜、パリの大展示場グラン・パレで3日間の日程で始まりました。

初日(3時間)だけの落札総額は、なんと、2億600万ユーロ(約250億円)、個人所蔵品としての世界の競売史上最高額を更新、特にマティスの油絵「キズイセンと青・ピンクの敷物」が3590万5千ユロー(約44億円)で落札されるなど、不況も消える落札ぶり、
これまでの最高額は、1997年のニューヨークでの競売で約195億円だったそうです。

競売にかけられたのは、同氏と生涯のパートナーだったピエール・ベルジェ氏の2人が半世紀かけて集めた所蔵美術品、733点。
30億円の買値も予想されたピカソの絵画「小テーブル上の楽器」は、落札額に届かず、ドラクロワなどの油絵をはじめ、ローマ彫刻や、15世紀にまでさかのぼる銀製品や家具、装飾品など、美術館並みの豪華な内容のコレクション、21日から23日にかけての一般向けの展示会(競売にかける前に観て頂く)には、著名人など約3万人が詰めかけた様です。
私にとっては、マチスやピカソ以上にモンドリアンの作品が注目の的です。

他に話題になっているのが、18世紀の清朝中国製の十二支動物像の頭部像(予想落札価格は各12億円)、150年前に英仏が北京郊外で略奪したもの(アヘン戦争当時)と、中国側がパリ地裁に競売差し止めを求めたが、同裁が直前に請求を棄却、競売を認められ、逆にベルジェ氏が、中国政府が世界人権宣言を直ちに守る条件なら考えても良いと、話題になっています。

売上金の大半はエイズ研究団体に寄付されるそうです。

-東京の造型作家、内藤松子さんからのメールです。

mailサトル様

相変わらず、多忙にご活躍、Satoru News のアト リエ訪問を観て、パリの芸術家は高齢でもまだまだ、凄いお仕事してられる方が多いのですね。

素晴らしい内容のドキュメンタリー映画「シロタ家の20世紀」、こちらでは岩波ホール、その他の映画通のシアターで上映されていて口コミですが絶賛されています。
取材、資料協力で、フランスからは渡部忠男さんが制作に関わっています。
パリでも来月、21日と28日にパリの日本文化会館で上映との事、藤原監督も、この映画の主人公のベアテ・シロタさんも来場されるそうです。
日本の憲法九条のルーツも判る、私達がきちっと識って おかなければならない内容です。

ドキュメンタリー映画「シロ タ家の20世紀」公式サイト
http://sirota-family.net/about/credit.html

 -竹馬の友・怜子ちゃんより、メールが届きました

mail " 元気かしら? 今、埼玉近美で1930年までの展覧会を見にきています。
ロシア構成主義の作品を見ながら、急にメールしなきゃ...。
昨日は iCC のライトインサイトを見 、一昨日は取り壊される歌舞伎座で昼の部をみて、
泣かされたり感心したり、
ミュゼ浜口陽三美術館に滑り込んで若い三人の版画家の作品を見て、
昨日はビーアイ(Be-I) に夕方戻ってワークして、
今朝また来てフームと
restaurantcafeランチして、くり こま高原で焼き物の作品展を見て夕方家に帰りたいと思っているのbullettrain

4月末に企画で中田の達美術館に行く予定にしています。 "

佐沼高等学校時代の数学教師で、美術部の副担任でもありました、恩師・吉田昌弘先生とのメール交換の内容を掲載いたします。

吉田先生 今もパリにおられると思いますが、お元気のことと思います。先日1月31日に登米、石巻地方に大雪が降りました。25~6cmだったと思います。
気仙沼、前谷地間の気仙沼線の列車は柳津で1時間ほど雪でストップしたそうです、珍しいですね。ここ2~3日は暖かい日が続いています。今日14日は春のような陽気です。テレビでは静岡が25度、東京が19.9度。東京以南は20度を越えているようです。

サトル 吉田先生とメールで絵画の話が出来るとは、嬉しいですね!元々、先生は、美術部の副担任でしたから当たり前と言えば、当たり前ですが。
時々、同期の数学が好きだった青島は、相変わらずで、私の模型図面を見たりして図面や数学の話に花を咲かせています。
私の場合は、数学を説くとか、研究するとか、専門的に数学は学んでいませんが、作品の構成に確実に数字を使っていま~す

吉田先生 ところで大学で幾何学構成絵画等を講義されていたとのことですが、この前のメールで黄金分割ルート2の比率についての事が書いてありましたね。

サトル パリ大学に毎週、16年間通い、石森弁のフランス語で授業を、学生と楽しく付き合いました。初めは、幾何学構成絵画が中心でしたが、途中、日本現代美術も紹介しながら、後半は環境造形アートの授業でした。
幾何学構成絵画は、正に、幾何学ですから、丸、三角、四角、直線が中心で、その構成=バランスを考えて行くと、心地よい比例と言う空間が生み出される訳です。
ヨーロッパに黄金比例で作られている建築や絵画を学び、日本建築の法隆寺はじめ、寺院、仏閣から茶室や茶箱の比例までがルート2の基本から構築されている事も学びました。
ヨーロッパの空間比例と近いとはいえ、それとは異なる比例空間が中国で生まれ、日本に導入されてより日本的に完成した比例の素晴らしさの発見、その頃から私のルート2の絵画が始まり、立体作品も数字の遊びで、今日まで継続されています。
日本の寺院、仏閣の空間配置が私に教えてくれたモノです。

吉田先生 黄金分割は美術の世界や自然界、生物界にも現れてくる不思議な値のようですね。

サトル その様に思われます。宇宙空間は、正に、黄金比例が生命体の基本数学となるのではと思います。私は数学の事は解りませんが、古代ギリシャのピタゴラス派の数論、中世のレS-115.jpgオナルド・フイボナッチの級数、フラ・ルカ・パッチヨーリの神的比例等をひも解いた訳ではありませんが、ルネサンスのイタリア画家達は多いに研究した様です。
ピラミッドの構成は数字と天体、宇宙があの空間を作り出した様に、神業です。しかし、人間が築いた事には間違いありません。
数学の魅力は、私の場合、数学の中での数字より、数学の外に在る空間との関わりに魅力を感じ、何かを構築したいと遊んでいま~す。

 

吉田先生 このゴールデンナンバーは(-1+ルート5)/2、(1+ルート5)/2のどちらでもいいですが、無理数ですね。無理数は無限にありますが、この黄金比は有理数で一番近似されにくい無理数なんだそです。

例えば円周率のπは22/7などとなりますが、黄金比は簡単ではないんだそうです。

 

サトル キチンとした結果を、結論を出したい欲望があるのでしょうが、キチンとした数字が出ない所に、素晴らしさがあると思います。それは芸術の世界と同様に思われますし、そこに数字のドラマが生まれる訳ですね。

 

吉田先生 先日は「黄金分割」という本を買って来ました。読むと面白いです。ドイツの数学者が書いたものでその訳本です。

数学的なことから美術、建築、音楽等との関連まで書いてありましたが、まだ最後までは読んでおりません。黄金分割用のコンパスもあるんですね。驚きました。

 

サトル 音楽の旋律も、数学的な関連性が在る事は確かと言われています。
No Title(MA)1976空間比例が在る訳ですから、ルート2の空間、日本に " 間 " と言う言葉がありますが、MAですね。間は、非常に日本的な空間解釈で、ヨーロッパ文化に存在しないモノ(空間意識)と思われますが、間の空間は音楽の中にも存在していますよね。

 

吉田先生 多分大学でも黄金分割等については講義していて詳しいと思います。

 

サトル 全然、私は絵画から入っていますので・・・。
でも、そんな魅力ある数字の遊びも、たまたま、パリに来て知りました。
高校時代に吉田先生から数学の楽しさを聞いていたら、もっと、早く楽しめたかも!楽しいぞーッて!楽しさを分け与えて下されば良かったのです。高校時代は、只、描いていましたから、無知も良い所でしたが、そんな時期もあったから、今日があると思います。

 

吉田先生 達君の話しに啓発されて私は当分、黄金比にはまってしまいそうです。いやもうかなりもぐりこみました。そのうちルート2の比のものも読んで見ます。

美術関係の所を読んで面白い所が出てきたら貴君に尋ねてみます。不思議な数ですね。

 

サトル 絵画や立体作品のバランスは、人体と同じ、バランスある空間が安らぎを与える。経済も政治も環境も地政学も総てバランス、それを、解りやすく表現出来るのが芸術だと思います。

宇宙と自然と生物体に繋がりが在れば生きた数学、生活に必要な数字の遊びに戯れる事が出来ると思います。

次回は、無理数の話を、是非、聞かせて下さい、楽しみにしています。

時には、サトル・ミュージアムのホームページも見て下さ~い。
                
               ホデナス・サトル君より

今日は、視覚芸術の第一人者、Carlos Cruz-Diez のアトリエを久しぶりに訪ねました。
現在、アメリカ、ヒューストンに彼の美術館が出来、その仕事で忙しくしている様子。
彼のHPを見て頂ければ、彼の仕事の内容がわかります。

ヴェネズエラの首都カラカスのアトリエは工場の様な4階建ての建物で、ど真ん中にエレベーターが在り、そこから、各階が見渡せる様になっており、これがアトリエかと感心した事がありました。
カラカスに旅する人は国際空港の床と天井に彼の作品を先ず発見出来ます。
版画専用の美術館もカラカス市内に在ります。
Cruz-Diez[01].jpg
運良く1975年に出会い、その後、彼の紹介でカラカスの画廊で私の個展を企画して頂いたのはもう19年前になります。
ヴェネズエラ出身で世界的な画家と言えば、伝説の両雄、Soto と Cruz-Diez の名前が出ます。
二人のアトリエに行ったり版画を頂いた事もありましたが、Soto は既に亡くなり、 両雄の一人Cruz-Diez の更なる健康を願っています。

フランス、ポルトガル、エクアドル、韓国の国際彫刻シンポジュームでもご一緒させて頂きましたが、
心の大きな優しい芸術家で、素晴らしい家族に囲まれ、アトリエや事務所で働くアシスタントや事務員のスタッフは15名、86歳の巨匠は現在も元気で制作を続けています。

日本語を学んでいる孫娘さんは、日本が大好き、既に昨年東京に滞在して(短期留学)、今年は是非、ミュージアムを訪ねる様に、約束した所です。
                        Cruz-Diez[02].jpg                                                       Cruz-Diez ファミリー 

今日は、パリから 25km 南下した街Savigny-Orgeに在る、Carmelo Arden-Quin氏 のアトリエを訪ねました。
ミュージアムの収蔵作品図録が昨年末に届き、素晴らしい図録と電話でおしゃべりして下さいました。
今日は半年ぶりの訪問、私の近況を聞きたいと、暖房が良く効いた2階の部屋でやはり、同じ、Uruguay 出身で寄贈作家の一人 Bolivar 氏が コーヒーを入れて下さり、写真家の高石さんが持って来た和菓子と良く合い、一緒に飲みながら楽しい一時をすごしました。
ふと、窓から外を眺めると牡丹雪が風に吹かれて斜めに飛んで行き、正に田舎の風景でした。

Arden-Quin[02].jpg

                     2階の窓から雪を降る風景を眺める  Arden-Quin / Satoru / Bolivar

Arden-Quin 氏とは、34年前に知り合い、1977年のヨーロッパ構成主義展のパリのグループ展に Arden-Quin や Nemours 又 Leppien と同時に出品させて頂いたこともあります。
当時の Galerie Qincampoix のオーナーは、現在、私がお世話になっている Galerie Natalie Seroussi のオーナーなのです。Arden-Quin[01].jpg
Arden-Quin は ブエノス・アイレスで1946年に結成されたMadi の創立者のメンバーの一人で、現在94歳。今も制作に余念はなく、助手は1階で作品を手伝っていました。
彼の主催するMouvement MadiInternational は、Paris を中心に、いろんな国々の作家が参加してベルギー、イタリア、ハンガリー、アルゼンチン、ブラジル、アメリカ等で発表され、私も時々、参加させて頂いています。

パリに帰る時には雪も止んで、高速も混まずに、15、6分でパリに戻れました。

パリの展覧会やギャラリーでは時々お会いしていますが、今日は、2年ぶりに Luis Tomasello 氏のアトリエを訪問しました。
34年前、初めてパリでお会いした彼は、紳士で背が高く、自然光が入る広いモダンな今のアトリエに住み、南仏に別宅を構える憧れのアーテイストでした。
ポンピドゥー・センター始め、世界のいろんな美術館に作品がコレクションされている高名な作家です。
当時の私は20代後半の若造でしたが、その後、ドイツやフランスの展覧会でご一緒させて頂いたりして交流を持たせて頂いています。
"今回の寄贈作品はサトルの為にとっておきの作品をプレゼントする" と言ってくださり、アトリエに受け取りに行った時には驚きました。

現在も94歳とは思えない若さで制作に励んでおり、今年の計画は、4月にアルゼンチンの美術館での回顧展、その後、米国のギャラリーでの大個展、そしてイタリアでの個展、と70、80男盛りと聞いていましたが、今も、制作活動を続ける彼の眼は光り輝いていました。

Tomasello[01].jpgTomasello[04].jpg





トマセロ氏の記事を見ながら!




彼が入れてくれたコーヒーはとってもおいしかったで~す。          photo : Takaishi

Tomasello[03].jpg 

2月制作予定の野外作品制作打ち合わせは、パリのマビロン地下鉄駅の近くに在る
カフェ・モンドリアンで行いました。

chapoutot[01].jpg打ち合わせの後 Antoine 宅で、丁度日曜日、ファミリーも集まり、楽しい昼食を頂いて来ました。

Antoineshome[01].jpg

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Satoru Sato

サトル・サトウ
画家・造形作家
パリに滞在して40年、
画家・環境造形作家として、
アートに専念しています。

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