2009年1月アーカイブ

モンパルナス駅に近い Garcia-Rossi 氏のアトリエを訪問してSatoru Sato Art Museum収蔵作品図録を届けて来ました(昔、巨匠ミロが使っていたアトリエは自然光が入る可愛いアトリエです)。
昨年、ロシアの St Petersbourg 美術館での大個展を終えてホットしている様子、彼とは35年前からのおつきあい、今年はパリでの個展もひかえ80歳。益々、男盛りと言う元気な優しいガルシア・ロッシです。
昔、銀座ではMorisGallery で個展、新橋の第七画廊で版画のグループ展にも参加して頂いています。

作品が一杯在るアトリエの中に、一人娘のBarbara がウエデイングドレスを着た結婚式の写真とその子供(孫)の写真が飾られていました。
たまたま、奥様は外出中、彼の入れた紅茶は(私用に薄めの紅茶)特別美味しかったです。
同席した写真家の高石さんには濃いめの紅茶、30分の予定が1時間もおしゃべりして来ました。

Garcia_Rossi[01].jpg

 photo : Takaishi

金融危機の影響で景気悪化の世界経済、仏国では28日夜から、雇用の維持などを求める主要労組の呼びかけで、交通機関などの大規模なストライキが始まりました。
29日のデモに参加した国民は全国で200万人と組合側が、政府・警察側では100万人と発表。
金融機関や自動車産業への救済策を打ち出す一方で、国民の痛みを伴う構造改革の手を緩めないサルコジ政権に抗議する狙いの様ですが、昔の様に全国の交通機関が麻痺する事はなさそうです。

そんな29日、昨年の夏に仙台で紹介された石巻の熊谷さん(茅葺きの仕事で全国を回っている方で Kumagai[02].jpgす)が、スペインでの仕事の返り、パリ経由と言う事で、我が家に立ち寄って下さいました。
その日の夕方帰国で忙しそう、丁度、ストの日で心配していましたが、運良く早めに我が家に来て下さり4ヶ月ぶりの再会。連れの方がルクサンブルグ公園を観たいと言う事で、我が家の後はバスで公園まで行き、その後ソルボンヌ大学の在るカルチエラタンを歩き、サンミッシェルでノートルダム寺院の見えるレストランの2階で軽い昼食を取り、モンパルナス迄ご一緒して別れました。
運良く地下鉄が動いていて、勿論、動かない線もありましたが、4番線と13番線は昼間70%動いているので移動出来ました。
彼らはホテルからタクシーで空港に早めに出発した様です。
旅慣れている熊谷さん、明日にはご帰還為さっている事でしょう。

Kumagai[01].jpg 

4人展の期間中、いろんな方々が来て下さいました。
私の方は、今回、新作の白い作品も展示出来ました。

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G.O.N.'09[02].jpg

オープニングの日は人が来ないのではと思いましたが、心配をよそに4人分集まり、身動き出来ない程人が来て下さり、楽しかったと言うか忙しかったと言うか時間が経つのが早かったです。

なんと言ってもパリ時間の20日の夕方は、アフリカでも中近東でもアジアでも世界中が注目したオバマ大統領の就任式ですから、まるで映画を見ている様な、我がフランスのサルコジ大統領もかなわない名演説で痺れましたね。
奴隷の歴史を持った黒人社会が変化する時が来たのですから、正に変化が、夢が希望につながる時が近くにやって来た感じです、あの熱気はなんでしょうかね。
白も黒も黄色も、此れ迄体験した事の無い、熱い熱い米国建国の精神を越えた現代を世界を創ろうとする愛の希望が生まれたのかもしれませんね。
勿論、中国やロシア、北朝鮮、中近東では評価が異なると思いますが、それにしても、凄かったですね。お陰でオープニングに30分の遅刻でした。

ギャラリーでは18時からオープン、それから3時間立ちっぱなしと言っても隣のカフェに2、3度移動したり・・・、21時過ぎてやっと、neiman夫妻の良く行く美味しいイタリア・レストランに行こうと話が決まり、21時半頃移動開始。
ナポリ出身の素敵なお店で美味しく、パリの夜長を遅く迄おしゃべりして楽しく帰りました。

G.O.N.'09.jpg
ご両親がドイツ人で生まれは神戸、今年で92歳の画家のPiper女史は現在ドイツに住んで制作発表、今でも日本を愛し、片言の日本語を話す方です。
20年前に、ドイツの Bernhard & Ursula Giebel 夫妻が企画する企画展にご一緒させて頂いてからのお付き合い、3年前に彼女のアトリエを訪ねた時は彼女が小さい時の日本での写真、神戸の大きな家には庭が在り、日本人の女中さん数名に囲まれた可愛い写真等、古いアルバムを見せて頂いた事が在りました。
翌朝の朝食の時には彼女の母親が日本の文化(歌舞伎)をドイツ語で紹介した本を見せて頂き吃驚!

2年前、90歳の祝い時には、Eva Maria Fruhtrunk 夫人のアイデアで画家仲間達が同じサイズの紙に作品を描いて、木箱に入れてプレゼントした事も在りました。
今回、パリの galerie gimpel & muller での norman dilworth 氏との二人展には彼女らしい限りなく美を求めた幾何学構成絵画の作品が展示されています。

残念ながら本人はオープニング会場に出席していませんでした。

GudrunPiper[2].jpg

 Atelier im Museum Haus Ludwig での Treffpunkt Kunst 展のグループ展に参加して、Saarlouis の街を訪ねたのは昨年の5月。
今回は正月早々ヨーロッパに寒波が来ている状況で、安全の為 ひさしぶりの電車で 1月10日 Paris Est(パリ東駅 )9時09分発、TGV(日本で言う新幹線と同じ様な電車)は暖房が効いている心地良い電車でした。

電車は5、6分も過ぎると既にパリ郊外、雪の中の旅は久しぶり。
30分も過ぎると快適な車内とは異なり、雪に被われた白いキャンバスが広大に広がります。
更にシャンパーニュ地方になるとより寒い様子。ただ、朝日に輝く平原は絨毯の様に暖かく見えて来て、あの雪の下に生物が静かに息づいている幻想的な春を待つ生き物の声が聞こえて来る様な感じでした。

ドイツに入ると景色が違って見えて来るなーと思いながら、Saarbrueken の駅には10時57分着の定刻に10分遅れで到着。そこでTGVを降りて、ローカル線に、直ぐ、TGVと連結する様になっていて、同じホームの反対側に小さな可愛い電車がやって来ました。定刻に乗車し、26分後にSaarlouisの駅に着くと、28年来の友人でコレクターでもある Bernhard氏が迎えに来ていました。その歩道は氷つき、昨夜は零下14度とか・・・寒いはずです。

昼食にはBernhard 氏の友人で、隣町に住むコレクター仲間のFritz 氏宅に、彼の家を建築した建築士でコレクターで Bernhard 氏の息子でもあるMarcel氏とBarbara夫人、3人の子供達もやって来ました。Fritz 氏とSabine夫人に2人の子供達、全員合わせて11人で Sabine夫人の美味しい手料理の御馳走を頂きました。デザートの後はカフェ、その後はいつもの様に Gieble, Marcel と一緒に葉巻を17時頃迄ゆっくり頂きました。

2009_01_10[1].jpgとは言え、今回は仕事も兼ねての訪問、Marcel が Fritz 氏の敷地と建築の図面を持参して、建物の前の庭に建てる私の野外立体作品の位置、庭の現状調査です。
小高い丘から隣町のBousの町の教会が見える・・・勿論、彼の家を訪ねたのは、5、6回にもなるので、ある程度の周りの環境は把握していましたが今回は最終確認でした。
これから、作品の構想が生まれて来る訳です。

HouseFritz[01].jpg
Fritz 宅には多くHouseFritz[02].jpgのコレクションが在り、Satoru Art Museum にコレクションされている、スフォー、ヌームール、ルピアン、ボゾリーニ、トマセロと言ったアート・コンクレの傾向の作品も壁一杯に展示され(抽象絵画と彫刻をコレクション)自然光の入る、まるで美術館の様です。

私の作品も既に6点、コレクションされています。
1977年の作品から2007年の作品を、数少ない私のブロンズも1点持っていて、改たに今年中、立体造形作品が建ちます。
素材はブルターニューの青御影石、グラニット・ブルーを使用との約束です。
完成の時には、写真を掲載させていただきます。
1月7日、13時30分、フランスのテレビ5の日常医学番組で、フランスの生物学者が
「絵画を鑑賞する事、特にこれまで観た事の無い絵画を観る事は、脳に非常に快い刺激を与え、脳の活性化に役立つ事が認められている」
とおしゃべりしていました。
日本ではなかなか観られない幾何学構成絵画を鑑賞する事は、多いに鑑賞者の脳を活性化して行くのではと期待する所です。

ヨーロッパは久しぶりの寒波、パリも寒い寒い日が続いていて、日中でも歩道が凍りついています。
そんな季節でもパリのギャラリーでは新年を迎え、来週辺りから、いろんなギャラリーで展覧会がオープンします。
その中でもミュージアムに寄贈して下さっている仲間達のニュースをお知らせ致しま~す。

1月13日は Galerie Gimpel & Muller での2人展にはドイツ在住の92歳のPiper女史が出品のオープニング、
翌日14日 パリのオランダ会館(Institut Néerlandais)では、Mark Brusse氏の個展がオープン、
17日は DewasneとVasarely の素晴らしい版画を寄贈して下さったGalerie Lahumiereでの構成アートの不変展には ギャラリーのメンバーとして Bézie, Dubreuil, Popet, Prosi, Stempfel氏が他のメンバー達と一緒に参加のオープニング、
同日、今年新しくオープンするparis Concret ギャラリーでは Weyer,Bensasson, Besse, Orepuk 氏が参加の画廊オープン・オープニング展、
20日は、Saint-Criqu, Satoru が参加する Galerie Olivier Nouvellet での4人展のオープニング、
更に22日は、eapace meyer zafra での Strack 氏の個展のオープニング、と仲間達の展覧会が続き、顔を出すのに忙しくなりそうで~す。

展覧会のニュースはパリニュースの欄でオープニングの写真を掲載させて頂きますので、お楽しみに。
土曜日は寒波の心配も在るので車は止めて、TGV(日本で言う新幹線)を利用してドイツに出かけて来ます。

賀 正・ 2009年

  新年あけまして、おめでとうございます。 
今年もブログのお付き合い宜しくお願い申しあげます。

昨年の米国発・金融危機は短期間に世界に広がり、負のグローバル化は地球の果て迄いやおう無しにやって来ました。
私たちも此れからは更に、世界を視野に入れたバランス在る情報収集と共に、健全な精神と思考、行動が必要だと実感された年でしたね。

フランスでは恒例の年末年始のお祭り騒ぎ。酒に酔った若い連中が路上に停めて在る自動車を放火する事は常識化?、2年前の暴動騒ぎの様な事はありませんでしたが、なんと昨年より300台増の1147台の車が燃え上がり、此れ迄の悪戯やお祭り騒ぎの他に、車の保険含みの放火があったのではと調査に入っている様です。
とは言え、クリスマスから正月迄はパーテイーの連続で、さすがに今日はまわりも静かで~す。

毎年夏冬の休みになると英、独に滞在する倉松功先生から、 X マス前にロンドンから既に連絡が入っていましたが、今回はパリに寄らずに、英、独の滞在後、ポルトガルへ、サント・テイルソに在る佐藤さんの野外作品を観に行きますとのことでした。
元日、元気に予定のリスボンのホテルに着いたと電話がありました。今頃はリスボンの街を見学してその後ポルト・ワインで有名なポルトの街、更にポルトから北30キロ近くに在る Santo Tirso(サント・テイルソ)の街に倉松先生は旅する計画です。
サント・テイルソは小さな街ですが、国際造形作家の作品が40数点、街中に設置され、国際野外彫刻公園として国際的に認められている珍しい街でもあります。

今年初めてのSatoru News でした。

今年も皆様の力で、楽しい年にと願っています。

  2009_01_03[1].jpg小雪降るパリのアトリエです。

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Satoru Sato

サトル・サトウ
画家・造形作家
パリに滞在して40年、
画家・環境造形作家として、
アートに専念しています。

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